こんにちは!河内の風来坊です

表題に書いてある指標は、ファンダメンタルズ指標の事を指しています。

『株価』は市場からの評価であり、『指標』は株価を評価したものと私は捉えています。

先日、あるサイトを見ていたら「アベノミクス相場が始まった時、日経平均株価は1万円を下回っていた。現在は16000円を超えている。だから今は割高である」といった事が書かれていました。

この人は間違った見方をしていると思います。

アベノミクス相場が始まったとされる、衆議院を解散した2012年の11月16日と現在を比較してみたいと思います。

2012年11月16日(終値)   日経平均株価9024円

EPS(1株当たりの純利益)   639円    PER14.12倍

BPS(1株当たりの純資産)   9499円   PBR0.95倍


2016年7月15日(終値)    日経平均株価16497円

EPS  1193円    PER13.82倍
     
BPS  14599円   PBR1.13倍


2012年11月16日と、2016年7月15日を比較した結果、

日経平均株価は1.83倍になり(9024円→16497円)

EPSは1.87倍になり(639円→1193円)

BPSは1.54倍になりました(9499円→14599円)


1株当たりの純利益(EPS)が1.87倍に増加しましたので、それに合わせて日経平均株価も1.83倍になっています。当然の結果だと思います。

指標のPERは14.12倍→13.82倍と、ほとんど同じです。

『株価』が高くなったから割高になったと判断するのではなくて、『指標』が高くなったら割高になったと判断するのが正しい見方だと思います。