こんにちは!河内の風来坊です

私の相場履歴書シリーズの5回目は、短期売買時代(2010年9月~現在)です。日経先物で失敗した後、今度はETF(1330)の現物取引で短期売買を再開する事に決めました。

ETFは、当時から既に何種類もありましたが、TOPIXより日経平均に親しみがあった事と、信託手数料の安さから1330に決めました。

ETFの魅力は、①銘柄選びの手間が省ける(決算を気にしなくていい)②倒産や不祥事が起きる心配がない。この2つではないかと私は思います。倒産や不祥事の心配がないので、1つの銘柄のみ売買するには適していると思います。

私の短期売買の手法はシンプルでして、『運用資金を5分割して、株価が下がれば株を購入してキャッシュの割合を減らし、株価が上がれば株を売却してキャッシュの割合を増やして利ザヤを稼ぐ』といった手法です。

本当はETFのみを手掛けていれば良かったのですが、日経平均株価は、値がさ株(グロース株)の影響が大きいので、バリュー株が好きな私には不満でした。そんな不満を抱えていた2011年の秋に「みずほ銀行が、ついに株価100円割れ!」というニュースが入ってきました。

ファンダメンタルズ指標を見ますと、PER5倍・PBR0.5倍・配当利回り5%と、信じられないぐらい割安になっていて、決算を見ても倒産する事はないだろうと判断し、それからはETF(1330)か、みずほ(8411)のどちらかで短期売買をする様になりました。

2010年9月から現在に至るまでの間に、アベノミクス相場が始まりました。アベノミクス相場の初動の半年(2012年12月~2013年5月)が、現時点では1番上昇しましたが、私はある程度の利益になれば、利食いするクセがついていますので、あまり利益に結びつける事はできませんでした。

2010年9月から現在まで、損切りは2回だけです。1回目は、1330を手掛けていた時に、日経平均が長い間こう着した時があり、嫌気がさして8411に移りました。2回目は、8411を手掛けていた時に、反社会的勢力に貸し付けをしていた事が発覚したので、嫌気がさして1330に移りました。

どちらも軽い損切りで済みましたが、今年に入って、マイナス金利政策の導入および市場全体の低迷もあり、日経先物時代に苦しんだ2010年5月以来のピンチに陥っています

あの時と比べたら、自分を見失っていない分だけ酷くはないですが・・・

1銘柄のみを手掛ける時は、個別銘柄ではリスクが大きい事はわかっていたのですが、うまくいってたので続けていましたが、今回改めてリスクが大きい事が身に染みてわかりましたので、今後は同じ失敗を繰り返さない様に気をつけたいと思います。

こうやって自分の履歴を振り返ってみますと、バリュー投資時代のスタート(2005年5月)から、ほとんど損切りする事もなく順調に来ていたのに、
5年後の2010年5月に大きな失敗をしました。

そして短期売買時代のスタート(2010年9月)から、ほとんど損切りする事なく順調に来ていたのに、今回5年8カ月ぶりに大きな試練に立たされています。5~6年ごとに、大きな壁にぶつかっていますので、この事も忘れない様にしたいと思います。

相場履歴書シリーズは、これで終わりです。最後に、これまでの経験から一番の恐怖は、『自分を見失ってしまった事』です。これを読まれている方がいましたら、自分を見失わない様に注意して下さいね。

自分を見失わない様にするには、『失敗をしてしまった自分を許してあげる』気持ちが大事なのではないかなと思います。私みたいに、なぜルールを破ったのだ!となりますと、その瞬間から頭が真っ白になりますので。