相場放浪記

相場生活者、河内の風来坊のブログです

2016年05月

おはようございます!河内の風来坊です

最終審査は、『板で値動きをチェックする・決算書で通期予想に対する進捗率をチェックする』です。

値動きを見るのは、売買しやすいかどうかの確認の為に私は行います。これは投資する資金量や、投資スタイルによって人それぞれ違ってくると思います。

言葉にするのは難しいのですが、ここまで残った銘柄を板で観察して、売買しやすそうやな~と感じた銘柄は残し、それ以外の銘柄は次期保有候補として登録しておきます。

資産バリュー株は市場から過小評価を受けている時(見放されている時)に買いますので、通常は流動性は低くなります。市場が見直し始めれば、一気に流動性は高まります。

通期予想に対する進捗率をチェックするのは、決算書を見て紙に、通期予想の売上高・営業利益・経常利益・純利益・1株当たりの利益を書き、その下に四半期(3ヶ月)ごとの数字を書いていき、進捗率をチェックします。

基本的には、第1四半期で25%・第2四半期で50%・第3四半期で75%に達しているかどうかを見ます。進捗率が良ければ上方修正を行う可能性が高くなりますし、進捗率が悪ければ下方修正を行う可能性が高くなります。

私は、進捗率の良し悪しのラインは、上記の目安から15%以上の上ブレなら良い、15%以上の下ブレなら悪いと判断しています。例えば、第1四半期の段階で40%も達成していたら良いですし、10%も達成していなければ悪いです。

昔は書いてなかったのですが、最近では四季報でも1番左の真ん中辺りに営業利益の進捗率が載っていますので、参考になると思います。進捗率が良い銘柄は残し、進捗率の悪い銘柄は次期保有候補として登録しておきます。

進捗率で気をつけなければいけないのが、上半期に集中して稼ぐ企業や下半期に集中して稼ぐ企業などがありますので、念の為に前期の決算にも目を通しておいた方が良いと思います。

上半期に集中して稼ぐ企業は、第1・第2四半期の数字は良いですし、下半期に稼ぐ企業は第3・第4四半期の数字が良くなりますので、第1・第2四半期の数字が良いからといって進捗率が良いとは限りませんし、第1・第2四半期の数字が悪いからといって進捗率が悪いとは限りませんので、注意して下さい。

最終審査は『残った銘柄の順位をつける』のが目的です。例えば10銘柄に分散投資するのでしたら、10位までを保有し、11位以下は登録リスト(チェックリスト)に入れておく、といった感じです。

また、銘柄によって分散する資金に差をつけるのでしたら、1~3位までは多めに買うなど強弱をつけたらいいと思います。優秀なバリュー投資家は、バリュー株の順位をつけるのが上手だと思います。

後、審査基準には入れなかったものの私がチェックしているのは、監査法人と事業の優位性です。

以前、粉飾決算が連続して発覚した事がありまして、同じ監査法人だった事もあり、私は粉飾決算を担当した監査法人の銘柄は、保有しない様にしています。監査法人は四季報にも記載されています。

事業の優位性とは、その分野で独占・首位・トップの企業は、ライバル企業よりも優位に立っていると思いますので、割安の度合いが同じぐらいなら、これらの企業(銘柄)の方を上に見る様にしています。

私の銘柄選定法は以上です。選定法を書いている間に、バリュー投資について書きたい事が出てきましたので、明日『バリュー投資②』として投稿します。

こんにちは!河内の風来坊です

現在は短期売買をしていますが、バリュー投資をしていた時期にやっていた私の銘柄選びの方法を、2回に分けて書きたいと思います。

『バリュー投資』と題した投稿で書きましたが、バリュー株には成長・収益・資産バリューの3つがありまして、私のやり方は資産バリュー株の選び方になります。資産バリュー株と、それ以外では多少選び方が違ってきますので、その点は注意して下さい。

ちなみに、現在はメガバンクの青のみ保有していますが、青は資産バリュー株になりますが、私好みのバリュー株ではありません。値動きがあって短期売買しやすかったので手掛けていて、短期で売買益を得ることが出来なかったので、現在しかたなく保有している。というのが実情です。

さて、銘柄選びですが、私のやり方は消去法で、自分の条件に合ったものだけを残していきます。まず四季報で、『PBR1倍以下・配当利回り3%以上・PER15倍以下』この3つの条件に合う銘柄を(証券コードを)紙に書いていきます。これが1次審査です。

2次審査は、1次審査で残った銘柄を対象に『前期・今期・来期が黒字になっている・自己資本比率が50%以上・筆頭株主の持ち株の割合が50%以下』この3つの条件に合う銘柄を残します。これが2次審査です。

1次審査で残った銘柄があまりにも多ければ、前期・今期・来期は黒字だけではなく、増収増益になっているか?で見てもいいと思います。基準を厳しくすれば残る銘柄も絞られて、後々の銘柄選びが楽になります。

筆頭株主の持ち株の割合は、四季報の大株主欄に書いてあります。1人または1つの組織が過半数(50%)以上を占めますと、それ以外の個人投資家を重視した経営が行われない可能性がありますので、私はこの条件をつけています。

3次審査は『EV/EBITDA倍率が5倍未満・フリーキャッシュフローが2期連続マイナスになっていない』この2つの条件に合う銘柄を残します。EV/EBITDAは、EV(時価総額+有利子負債-現金同等物)÷EBITDA(営業利益+減価償却費)で求めます。企業を買収した場合、何年で元が取れるか?をこれで見ます。

投資は、企業の一部分を株式数分所有する事ですので、早く元が取れた方がお得です。目安は、EV/EBITDA倍率が5倍未満なら割安、10倍以上なら割高、それ以外なら適正ですので、私は5倍未満の割安な銘柄だけ残します。

フリーキャッシュフローは、営業キャッシュフロー+投資キャッシュフローで求めます。フリーキャッシュフローはプラスである事が望ましいのですが、積極的に設備投資などを行った結果マイナスになる場合もあります。

マイナスの場合には、前年のキャッシュフローも( )して載っていますので、2期連続マイナスになっていないかをチェックします。2期連続マイナスなら無理をした投資をしていると判断して除外します。

1回目は以上です。ここまでは四季報のみで選定できます。この段階でかなり絞れていると思います。明日2回目を投稿します。

こんにちは!河内の風来坊です

現在、唯一保有しているメガバンク青(8411)の決算が発表されました。

純利益は、平成27年度6119億→平成28年度6700億→平成29年度6000億(会社予想)となりました。前々期から前期にかけては9.6%増、前期から今期にかけては10.5%減ですので、ほぼ行って来いですね。

配当金は、前期と同じで今期も中間3.75円、期末3.75円で、年間配当は7.5円です。配当性向は31.6%で、経営陣は配当性向の目安を30%としている模様です。配当性向とは、1株当たりの純利益から配当に向けられた割合の事です。

1株当たりの純利益が、今期は23円73銭の予定で、今日の終値は164.1円ですので、PERは164.1円÷23.73円=6.9倍になります。現時点では6.5倍ですので、少しだけ高くなります。

決算書を見てまして、一言も「マイナス金利」について触れられていなかったのが物足りませんが、全体的には想像していたよりも悪くなかった印象です。

ほぼ、2年前と同じ水準の純利益ですので、2年前の5月13日の株価を調べてみましたら、日経平均株価の終値は14425円と、現在よりも約10%安い位置でした。メガバン青は終値で203円で、日経平均株価が現在より10%安いので、単純に10%加えますと223円になります。

現時点の指標を見ますと、PBR0.5倍・配当利回り4.57%・ROE8.37%で、まるで赤字企業並みの数字です。ですが、会社予想では6000億円の黒字ですので、現状は売られすぎだと思います。

来月発売の四季報では、早くも来期の予想(四季報予想)が公表されますので、そちらも注目して見ていきたいと思います。

おはようございます!河内の風来坊です

今後の方針としましては、5月~7月の間に、現在保有しているメガバンクの青を20%売却(損切り)して、その資金で日経先物を手掛けたいと思います。
先物は、あくまでも一時的にやる予定でして、メガバンク青を全て売却すれば、再び株に戻り、現物か信用取引を行いたいと思っています。

損切りするのは、アベノミクス相場では初めてになります。もちろん、割高だから売却するのではなく、私の場合いつまでも売買をしない訳にはいかないからです。現金化を急ぐ必要のない人は、別に慌てて売却しなくても大丈夫と思います

現在、銀行株はマイナス金利の影響で逆風が吹いていますが、金融緩和は永遠に続くわけではなく、どんなに遅くても2020年の東京五輪までには解除されると私は見ています。配当利回りも良いですから、年2回の配当を受け取りながら、じっくり保有していても大丈夫かと思います。

アメリカの金融株の動きを見ますと、金融緩和が解除され、金利が引き上げられる半年前辺りで高値を形成しましたので、日本でもその辺りで売却するのが狙い目ではないかな?と見ています。

イベントに目を向けますと、来月の15(水)~16(木)に、日銀金融政策決定会合がありますが、私はここでも『現状維持』ではないかな?と見ています。

理由は、先月の28日に行われた日銀の会合で現状維持になりましたが、その理由が「マイナス金利の効果を見ていく必要がある」というのが主な理由でした。マイナス金利の効果を見ない事には、動くに動けないという事です。

マイナス金利が始まったのは2月16日からですので、効果を見極めるまでに、少なくとも半年は必要ではないかな?という気がしますので、来月も現状維持と見ています。動くとしたら(動けるとしたら)半年後の8月16日以降になり、8月は日銀の会合はありませんので、動きがあるのは9月か10月か!?

消費税増税の有無ですが、私は無いと思っています。現在、経済は停滞していますし、この状況で予定通り行うと経済はガタガタになると思うからです。元々、安倍首相は経済成長によって税収を増やそう!とする考えですので、増税する事によって景気が低迷し、経済成長が下ブレになるのを避けるのではないかな?と見ています。

問題は、増税の延期をどのタイミングで発表するのか?ですが、これがよくわかりません。参議院選挙の前でしたら、参議院選挙で国民に信を問うと思いますが、政府要人の発言を見ていますと、参議院選挙後に発表する可能性にも言及しています。

もし、参議院選挙後の秋に発表すれば、国民に信を問う事を大義名分に、2年前と同じく12月解散総選挙の再現もあるかもわかりませんね。参議院選挙後は、日経平均株価は下がると見ていますが、秋に追加緩和があり、12月に解散総選挙があれば、年末は高くなるかもわかりません。

こんにちは!河内の風来坊です

これは短期売買をされてる人向けの話です。何事も、一定のレベルに達したら、後はメンタルが大事だと思います。

ゴルフのタイガーウッズ選手は、ライバルがパターを打つ時、心の中で「入ってくれ」と念じるのだそうです。野球のイチロー選手は、自分が打った後「捕れ」と念じるのだそうです。

なぜ、ウッズやイチローは、自分にとって不利益になる事を念じるのか?

1つは、ライバルが最高のパフォーマンスをし、それを上回ってこそ価値がある!と思っているからと言われています。

もう1つは、「はずしてくれ」とか「落とせ」と念じて、はずさなかったり、落とさなかったりしたら、そこから気持ちを切り替えるのに時間がかかるからと言われています。

中長期投資でしたら、気持ちを切り替える時間が十分ありますが、短期売買になりますと、気持ちを切り替える時間がない場合がありますので、上がって欲しい時には、強く「上がれ」とは願わない方がいいと思います。

気持ちの切り替えが不十分な状態で次の売買を行うと、確実に悪影響を及ぼしますので、上下どちらに動いても、よし!と言える様に、あらかじめ心の準備をしておく必要があると思います。

心の準備とは、『自分の思惑とは逆の方向へ動く事を強く意識しておく』といった感じです。

ちなみに、ウッズ選手の父親は、アメリカの陸軍特殊部隊グリーンベレーの一員でして、グリーンベレーでは、常に敵が最高の攻撃を仕掛けてくる事を想定して訓練が行われます。

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