こんにちは!河内の風来坊です
立花義正(たちばなよしまさ・1900~1985)さんは、30年前にお亡くなりになりました相場師です。亡くなる前には、5億円の資産があったみたいです。30年前の5億ですから、現在ではどれぐらいの価になるのかわかりませんが、相場で相当な成果を上げられたと思います。
立花さんは、パイオニア(6773)株のみの売買益で生計を立てられました。元々電気関係の仕事をされていて(技術者)で、電気業界の事をよく知っていたのだと思います。相場の世界に入ったのは44歳の時で、唯一の著者『あなたも株のプロになれる』は、75歳の時に出版されました。
私は、立花さんの本を持っているのですが、いつ頃購入したのか?忘れてしまいました。立花さんの本を読む前から、私も1銘柄のみの売買をしていたので、共感する部分が多かったです。
本を読む前には、既に利益が出ていて自分なりのスタイルが確立していたので、本の内容をしっかりとは把握していません。興味があったので買ったのですが、自分のスタイルが崩れてしまわない様に、あえてじっくりと読みませんでした。
立花さんも最初は失敗の連続だったそうです。貯めていた貯金や奥さんの実家の遺産など全てを失い、無一文になった事もあったそうです。仕事中に、相場の失敗を思い悩んでいる内に、気が付いたら立ち入り禁止区域に入ってしまい、片足を切断する事故に遭われました。
この事故によって職場復帰も難しくなり、労災と退職金を元手に、これまでのやり方を見直し再スタートです。何を見直したのか?一言でいえば『当て屋からの脱却』です。相場の方向性を当てる事に注力していたのを、売買技術の向上に方向転換しました。
立花さんの手法は、パイオニア株の信用取引で売りと買いの両建てを行い、場帖と値板と自分で描いた折れ線グラフを元に、相場のリズムを掴みながら、売り建玉と買い建玉を増減させながら利ザヤを稼ぐ、といった手法です。
場帖というのは、寄り値(始値)・高値・安値・引け値(終値)の4本値を毎日記したものです。値板は、売買をした後に売りと買いのポジションがどう変化していったか、それにより平均値がいくらになったかを記した売買履歴です。折れ線グラフは、日々の終値をグラフに書いていく日足のグラフの事だと思います。
立花さんは、大体1ヶ月~3ヶ月ぐらいの波のリズムを掴みながら売買しているので、いわゆる『リズム取り』と呼ばれる手法に分類されると思います。リズム取りよりも、一回り大きな波(4カ月~6カ月)を掴みながら売買する手法は『うねり取り』と呼ばれています。
当時のパイオニア株は1000株単位で、売り買いともに30単位(3万株)を上限に売買されていたと思います。本には少しだけ売買譜も記載されていますので、少しだけ抜粋すると、「-」の左側が売りで右側が買いです。
-5 -10 -12 -7 -10 -5 -10 -12 ー10 -5 0 -2 -5 -10 2-10 2-12 2-15 2-20
2-10 4-10 4-5 5-5 10-5 10- 0
といった感じです。
立花さんの分割の基本は2・3・5・10・10です。売りか買い、どちらかが10単位ぐらいになれば、反対側に2ほど『ツナギ』を入れています。立花さん曰く『ツナギは本玉を維持する為』だそうです。そしてツナギを入れる事によって、なんとも言えない心の落ち着きが生まれてくるのだそうです。
立花さんは基本的に逆張りです。ナンピン買い下がり、ナンピン売り上がり。
ただ、時には順張りでポジションを増やす、いわゆる『乗せ』も行っています。
全体的なイメージとしては、①仕掛け(打診)を行う②分割でナンピンをする
③ツナギを入れる④更にナンピン又は乗せを行う⑤手仕舞い(売却)をする、といった感じです。『損切り』は、5%逆行ルールと書かれていますので、5%をひとつの目安にされていたと思います。
著書の最後に、30年間に及ぶ売買生活で得た大事な事を3つ挙げています。
1、自分なりの売買を行う
2、分割売買をする
3、ゼロをつくる(区切りをつける・不利な玉を切るの2つ)
私は現在含み損を抱えている身でして、自分を見つめ直す良い機会ですし、もう一度立花さんの本を読み返してみて、取り入れられそうな部分があれば取り入れていきたいと思います。そして機会があれば、また立花さんの事を取り上げたいと思います。
最後にお知らせですが、明日から5月5日まで、ブログの更新は休みとさせて頂きます。
立花義正(たちばなよしまさ・1900~1985)さんは、30年前にお亡くなりになりました相場師です。亡くなる前には、5億円の資産があったみたいです。30年前の5億ですから、現在ではどれぐらいの価になるのかわかりませんが、相場で相当な成果を上げられたと思います。
立花さんは、パイオニア(6773)株のみの売買益で生計を立てられました。元々電気関係の仕事をされていて(技術者)で、電気業界の事をよく知っていたのだと思います。相場の世界に入ったのは44歳の時で、唯一の著者『あなたも株のプロになれる』は、75歳の時に出版されました。
私は、立花さんの本を持っているのですが、いつ頃購入したのか?忘れてしまいました。立花さんの本を読む前から、私も1銘柄のみの売買をしていたので、共感する部分が多かったです。
本を読む前には、既に利益が出ていて自分なりのスタイルが確立していたので、本の内容をしっかりとは把握していません。興味があったので買ったのですが、自分のスタイルが崩れてしまわない様に、あえてじっくりと読みませんでした。
立花さんも最初は失敗の連続だったそうです。貯めていた貯金や奥さんの実家の遺産など全てを失い、無一文になった事もあったそうです。仕事中に、相場の失敗を思い悩んでいる内に、気が付いたら立ち入り禁止区域に入ってしまい、片足を切断する事故に遭われました。
この事故によって職場復帰も難しくなり、労災と退職金を元手に、これまでのやり方を見直し再スタートです。何を見直したのか?一言でいえば『当て屋からの脱却』です。相場の方向性を当てる事に注力していたのを、売買技術の向上に方向転換しました。
立花さんの手法は、パイオニア株の信用取引で売りと買いの両建てを行い、場帖と値板と自分で描いた折れ線グラフを元に、相場のリズムを掴みながら、売り建玉と買い建玉を増減させながら利ザヤを稼ぐ、といった手法です。
場帖というのは、寄り値(始値)・高値・安値・引け値(終値)の4本値を毎日記したものです。値板は、売買をした後に売りと買いのポジションがどう変化していったか、それにより平均値がいくらになったかを記した売買履歴です。折れ線グラフは、日々の終値をグラフに書いていく日足のグラフの事だと思います。
立花さんは、大体1ヶ月~3ヶ月ぐらいの波のリズムを掴みながら売買しているので、いわゆる『リズム取り』と呼ばれる手法に分類されると思います。リズム取りよりも、一回り大きな波(4カ月~6カ月)を掴みながら売買する手法は『うねり取り』と呼ばれています。
当時のパイオニア株は1000株単位で、売り買いともに30単位(3万株)を上限に売買されていたと思います。本には少しだけ売買譜も記載されていますので、少しだけ抜粋すると、「-」の左側が売りで右側が買いです。
-5 -10 -12 -7 -10 -5 -10 -12 ー10 -5 0 -2 -5 -10 2-10 2-12 2-15 2-20
2-10 4-10 4-5 5-5 10-5 10- 0
といった感じです。
立花さんの分割の基本は2・3・5・10・10です。売りか買い、どちらかが10単位ぐらいになれば、反対側に2ほど『ツナギ』を入れています。立花さん曰く『ツナギは本玉を維持する為』だそうです。そしてツナギを入れる事によって、なんとも言えない心の落ち着きが生まれてくるのだそうです。
立花さんは基本的に逆張りです。ナンピン買い下がり、ナンピン売り上がり。
ただ、時には順張りでポジションを増やす、いわゆる『乗せ』も行っています。
全体的なイメージとしては、①仕掛け(打診)を行う②分割でナンピンをする
③ツナギを入れる④更にナンピン又は乗せを行う⑤手仕舞い(売却)をする、といった感じです。『損切り』は、5%逆行ルールと書かれていますので、5%をひとつの目安にされていたと思います。
著書の最後に、30年間に及ぶ売買生活で得た大事な事を3つ挙げています。
1、自分なりの売買を行う
2、分割売買をする
3、ゼロをつくる(区切りをつける・不利な玉を切るの2つ)
私は現在含み損を抱えている身でして、自分を見つめ直す良い機会ですし、もう一度立花さんの本を読み返してみて、取り入れられそうな部分があれば取り入れていきたいと思います。そして機会があれば、また立花さんの事を取り上げたいと思います。
最後にお知らせですが、明日から5月5日まで、ブログの更新は休みとさせて頂きます。