おはようございます!河内の風来坊です。

日経平均株価は、6月20日に6月2日の高値を上回りましたので、上昇トレンドは続いていると思います。上昇トレンドは続いていても、保ち合っていますので、強気材料と弱気材料を整理してみました。

強気材料その1 『指標面から見て割安である』

日経平均PER・PBRともに割安です。
PERが14倍を割ると、すかさず買いが入ってきています。

6月23日現在のEPS(1株当たりの純利益)は1408円ですので、PER14倍は1408円×14倍=19712円になります。

強気材料その2 『裁定買い残高が少ない』

6月9日時点の裁定買い残高は、1兆6800億円です。

裁定買い残高は、東証1部の時価総額に対して1%をつけたら天井、0.1%をつけたら底と言われています。

23日時点で、1%は6兆684億円、0.1%は6068億円になります。

現在は割合にすると0.27%で、半分の0.5%にも達していない状況ですので、売り圧力はまだ弱いと思います。

強気材料その3 『日銀が買い支えている』

日銀はETFの買い入れを、1回に約700億円、1ヶ月に約5000億円、1年間で約6兆円行っています。

積極的に買い上がる事はしませんが、買い支えてはいますので、下がりにくいと思います。

今度は弱気材料を整理してみます。

弱気材料その1 『外国人投資家が2週続けて売り越し』

4月以降買い越し基調だった外資が、6月9日・6月16日週と、2週続けて売り越しに転じています。

まだ売り越し基調が鮮明になったわけではありませんが、市場を動かすメインプレイヤーである外資が本格的に売ってきたら、下への警戒が必要になってくると思います。

弱気材料その2 『内閣支持率が急落』

6月17日・18日に行われた世論調査によると、内閣支持率が61%→49%へ12ポイントも下落しました。

下落幅としては、アベノミクス相場が始まって以来、最大になります。

外国人投資家は、政権運営が不安定になる事を嫌いますので、東京都議会選挙の結果によっては、売り越し姿勢を強めてくる可能性があると思います。

弱気材料その3 『空売り比率の減少』

ここ数年、空売り比率が30%に接近すると、目先の天井をつけています。

2015年6月24日に、アベノミクス相場の高値20952円をつけました。
この時の空売り比率は、23日30.2%、24日31.9%、25日32%となっています。

現在は22日が33.7%、23日が35.4%となっていまして、30%に近い位置で推移しています。

以上、強気の材料と弱気の材料を、それぞれ3つ挙げてみました。

相場は需給で決まりますので、仮に外資が売り越し姿勢を強めてきた場合、日銀の買い(1ヶ月に約5000億円)で支えきれるのか?この辺りを注目したいと思います。

最後に、4月17日安値18224円~6月20日高値20318円に対する、23.6%押しは19824円になります。

今年は地合いが良いので、38.2%までは押さない事がありますが、
23.6%押しは必ず達成していますので、6月20日の高値を超えなければ、19824円までは押すと見ています。